大動脈を見守るもの

2012年5月18日(金)

大阪の地下を走る大動脈、御堂筋線

その淀屋橋駅のホームには百葉箱が設置されている。普段地下鉄を利用されている方なら、見憶えのある方も多いのではと思う。

 

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淀屋橋駅への設置は1934年。地下鉄開業の翌年のできごとである。78年もの間、この駅に佇んでいる。

 

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昨年12月にデビューしたばかりの31系がホームに入ってくる。31系は、開業から数えると御堂筋線14代目の車両、百葉箱はそのすべてを見てきた。最初はたった1両で走る電車だったものが、いまは10両編成が、ひっきりなしに発着する。

 

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1駅お隣の梅田駅。新大阪・千里中央方面のホームの壁際にひっそりと立っている。こちらは1961年から活躍、半世紀に亘る。

 

百葉箱はこのほかにも御堂筋線天王寺谷町線天満橋四つ橋線西梅田、中央線緑橋、千日前線鶴橋、堺筋線堺筋本町に設置されている。しかしながら、着々とお役ご免のときが迫っていて、今年の夏より順次撤去されていくそうだ。

 

長年ホームに鎮座してきた見張り番。最期の活躍を迎えている。