大阪市バス路線変遷-淀川を越える路線(2)<長柄橋・豊里大橋>

第二回です。
今回は引き続き淀川を越える路線として、長柄橋と豊里大橋を取り上げます。

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前回の十三橋に次いで、2番目に淀川を越えるルートとなったのは長柄橋で、1931年9月19日のことでした。32号系統として天六を起点に長柄橋を渡って菅原町に至る系統です。途中停留所に見える「鐘淵紡績」は鐘淵紡績中島工場のことで、現在は東淀川区民会館やエバーグリーン淀川などとなっている一角です。

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1939年改正では一旦23号系統に改められますが、翌1940年6月の改正(青バス統合)で、37号系統となり、起点が阪急阪神前に延長となります。

戦時体制下の1944年6月1日に一旦廃止となりますが、淀川を越える系統としてはいち早く、1946年11月20日に再開しています。この際に菅原町停留所については現在の菅原停留所と同位置あるいは付近に移転となっており、それまでは亀岡街道沿いに集落内に設けられていたようです。
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1948年には瑞光通五丁目(現・瑞光四丁目)、1951年には江口橋、1964年には井高野車庫前へと伸び、番号もそのままに現在の37号系統(大阪駅前~井高野車庫前)に続いています。
ただし、大阪経大前付近は現在の1本北の通りを通っており、1978年に変更されたとみられます。このため、少なくとも40年以上前ということになってしまうのですが、当時の標柱とみられる黄色い柱が残っています。
・東行

西行

おそらく同様のものとして、大桐二丁目停留所(東行)が現役のようです。


さて、長柄橋を渡る系統は37号系統のみの時代が長かったのですが、1961年に27号系統(大阪駅前~豊里町)が開設されます。経路としては37号と終点側の区間のみ異なるもので、瑞光本通(現・瑞光二丁目)で分かれて豊里町(現・豊里)に出るものでした。
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1970年3月3日、豊里大橋を渡る系統ができますが、これが27号系統を豊里町から新森小路(現・新森公園前)まで延長したもので、後に太子橋(現・地下鉄太子橋今市)~新森小路で経路が異なる臨27号系統(上新庄駅前~千林~新森小路)も設定されました。
ちなみに、これまで何度も登場した「阪急阪神前」は1970年1月11日に「大阪駅前」に改称・統合されます。あくまで廃止ではなく、大阪駅前の別乗り場扱いとして存続し続け、「大阪駅前、曽根崎警察署前」とアナウンスされていましたが、2014年4月に「曽根崎警察署」として再び独立した停留所となりました。

話を戻しまして、豊里大橋を渡る系統は2002年まで「27」の付く系統群のみでした。今里筋線開業を経て、2007年以降は「86」の付く系統のみとなりました。なお、現在の27号系統(井高野車庫前~相川駅前)は2012年改正で37A号系統から改められたものです。以下、近年の豊里大橋を渡る系統の変化です。

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<2002年改正まで>
特27号系統:大阪駅前~長柄橋北詰~上新庄~豊里~守口車庫前
支27号系統:上新庄駅前~豊里~滝井~新森公園前
支27A号系統:上新庄駅前~豊里~守口車庫前

<2002年改正後>
27号系統:大阪駅前~長柄橋北詰~上新庄~豊里~守口車庫前(旧・特27号系統)
86号系統:上新庄駅前~布施駅前(旧・幹86号系統の北伸)

<2007年改正>
86号系統:上新庄駅前~豊里~滝井~布施駅前
86D号系統:上新庄駅前~豊里~守口車庫前

<2010年改正>
86号系統:上新庄駅前~豊里~滝井~布施駅前
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ということで、今回は長柄橋と豊里大橋を渡る系統を紹介しました。次回は淀川大橋の予定です。

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