2018年を振り返る(5)-ベルリンとドレスデン

今回はドイツです。
プラハからドレスデンに拠点を移し、日帰りでベルリンへ行きました。

例によってベルリン郊外にあるトラムを巡ります。
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Sバーンのフリードリヒスハーゲン駅から出ている88番のトラム。
デュワグGT6(上)とタトラKTNF6(下)です。同じデュワグ製ということもありGT6は広電のハノーバー電車や、福鉄のレトラム(GT4)に近い雰囲気があります。GT6はハイデルベルク、KTNF6はコトブスからそれぞれやってきたそうで、かつての東西ドイツの主力車両が肩を並べています。


続いて、Sバーンでさらに1駅進んだラーンスドルフ駅から出ている87番。
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ゴータワーゲンのT57です。東ドイツの主力車両でしたが、今はこことバートシャンダウ(後で出てきますが)だけのようです。
この車両に乗ると、奥の森に吸い込まれていき、森を抜けると閑静な住宅地が広がっていました。
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終点のSchleuse駅にて。線路沿いに少し戻り、バスでシュトラウスベルク駅へ移動します。


シュトラウスベルクからは89番が出ています。
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タトラKT8D5です。
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ボンバルディアflexity berlinです。名前の通りベルリン市街地でも見かける車両で、シュトラウスベルクには2013年に導入されたようです。

89番を終点まで乗り、Sバーンでベルリン中心部へと戻ります。このSバーンの駅名がStrausberg Stadt*1となっていたように、シュトラウスベルクの市街地としてはこちら側のようでした。

中心部に戻ってきて、ベルリンの壁やらチェックポイントチャーリーとかに行く観光客ムーブを済ませて、ドレスデンへ戻ります。


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ドレスデンから少し西へ行ったところに、ツィッタウにあったようなSL保存鉄道(観光鉄道)があり、トラムと交差しているポイントがありました。

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残念ながらトラムは運休中で、作業車が通っていきました。

市街地に戻ります。

ドレスデンもかなり広範囲にトラム網が張り巡らされています。
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最新型はボンバルディアNGT D12DDです。タトラT4Dも在籍しているとのことでしたが、ボンバルディアや前身のDWA製が圧倒的多数のようです。

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同じ顔をして3車体なのは、NGT D8DDです。黄色が現在の基本塗装っぽかったですが、この号車は復刻塗装っぽい感じでした。そして、ドレスデンのトラムで特徴的なのが貨物輸送を行っているという点です。
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荷主はフォルクスワーゲン。パーツ工場から組立工場へ部品輸送を行っています。
見た瞬間にスーパーレールカーゴっぽいと思いましたが、こちらのほうが先のようで、正確にはスーパーレールカーゴがカーゴトラムっぽいというべきかもしれません。


さて、ドレスデンから少し南へ戻り、チェコ国境にほど近いバートシャンダウへ向かいます。
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バートシャンダウ駅に着くと、自動車が満載された貨物列車がいました。中央奥に小さく写っている列車は国境を超えるジェチーン行きの列車です。降りた人の数の割には、駅前は閑散としていました。それもそのはずで、街は川の反対側にあるからです。
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なので、船です。

バートシャンダウにもトラムが居ます。最初の方で触れたゴータカーです。
3両のうち後2両はトレーラーで、先頭がモーターカーになっています。
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この後、一旦ドレスデンに戻って荷物を回収し、プラハ泊。
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翌朝の飛行機でワルシャワ、そして成田へと帰ってきたわけでした。

電車の写真ばかり貼り倒しましたが、どこも街並みが素晴らしく、歴史を感じさせる都市ばかりでした。また、ワルシャワプラハドレスデンでは博物館にも立ち寄りました。単独旅行だったこともあり、なにぶんお金は掛かりましたが思い切った甲斐は十二分にあった旅でした。


もう一つ書こうと思ってたテーマがあったんですが、キリが良いのでここで2018年振り返りとしては終わりにしたいと思います。数日にわたってお付き合いいただきありがとうございました。2019年もどうぞよろしくお願いします。

*1:Stadt=City, Townです。日本風にすると「シュトラウスベルク本町」みたいな感じでしょうか。