少し過ぎてしまいましたが、今月1日に恵美須町駅が南側へ100m移転しました。
旧駅舎は旧・阪堺電気軌道が開業した1911年から使われており、その雰囲気と古豪モ161形はとても相性良く、かっこよさが際立っていました。
記念乗車券から開業当時の恵美須町駅の様子です。右側に描かれている建物は、阪堺電気軌道の本社です。
かつては3面3線頭端形のホームで、引き上げ線なども備えターミナルの風貌でしたが、平野線廃止後に、ホーム1線と引き上げ線が廃止され、昨年8月にはさらに1線が廃止され、ほかの終着駅と同じく1線化しました。
趣があるといえば聞こえはいいですが、老朽化を感じる駅でした。
気づけば今年は正月の写真を貼るだけの記事を書いていなかったので、他の話題もいくつかさらっておきます。
まずは先月でしょうか、旧・宮ノ下駅付近(天神ノ森~東玉出)の渡り線が撤去されました。昨年の松虫に続くものです。
我孫子道はともかくとして、本線上の渡り線が残っているのは住吉、高須神社、東湊の3箇所となりますが、続いて撤去されることになるかもしれません。
<2020.03.04追記>
高須神社、東湊については2020年度中に撤去されるようです。
https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/kotsuseisaku/kasseika/suishinkondan/index.files/kaigi020217.08.pdf
<追記おわり>
(1)旅客施設及び車両等に関する事項
老朽化した車両をバリアフリー化された車両に順次更新し、2028 年度までに計 7 編成
導入する予定。(既に低床式車両 3 編成導入済)
そして「移動等円滑化取組計画書」にて、2028年度までにバリアフリー化された車両が7編成になるというもの。
現在、堺トラムは3編成が運用中で、今年度末、つまり来月末までに4編成目が導入予定です。
ということで、2020~2028年度までにさらに3編成追加投入ということで、となるといよいよモ161形も終わりが見えてきました。
現在、モ161形は貸切向けの161号車を入れても4両ですので、計算上は2028年度で全廃ということになります。モ121形のときとは時代が違うとは思いますが、やはり貸切向けに整備した161号車を最後まで残すことになると思いますから、162・164・166の3両が先に落ちていくということになりそうです。加えて、2028年は100歳を迎える年になります。2028年という設定はそんな区切りを選んだということかもしれません。
2020年の初詣。いつまでも走っているようで、いつまでもってことはないんだなって。