前回の続きです。
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嘉義駅からは阿里山森林鉄路というのが出ていまして。
どんな鉄道かというのは友好姉妹提携をしている鉄道が黒部峡谷鉄道と大井川鉄道ということでだいたいおわかりいただけるかと思います。
9時ちょうど発の阿里山号に乗車します。トロッコではなく普通の列車っぽいですね。阿里山は2000メートル級の山々なので、ただひたすら山を登っていくのですが、途中の十字路~神木は2009年の台風被害で11年経ってもなお不通になっています。なので阿里山号といいつつ、途中の十字路止まりになっています。
さて、途中の竹崎駅(海抜127メートル)までは比較的ひらけたところを走っていますが、そこから一気に山に入っていき、勾配も明らかにそれまでとは違う角度になっていき、2駅進んだ樟脳寮駅で543メートル。
この駅はスイッチバックになっていますが、側線に入るのは嘉義方向の列車だけのようで、結構な坂の本線上で停まりました。まあのり降りする人も特に居なさそうでしたけど。
で、ここからこれです。左下が樟脳寮駅です。独立山スパイラルとか独立山ループとか言われているようですが、いやほんとなんだこれ。そもそもなんでこんなところに鉄道を引いたのか、というかよくこんな線形思いついたな、すごいな。丸に囲われた数字はトンネルの番号です。ここだけで11個もあります。
8号トンネルと9号トンネルの間からの車窓。下に見えるのが先ほどの樟脳寮駅のあたり。すごい登ってんな(語彙力)
この奮起湖から先の区間、2009年の台風で被災し、線路を付け替え、トンネルを新しく掘り、ようやく再開しようとしていた年にまた台風でやられて2年延期、というなかなかの険しさです。再開は2017年7月。十字路から先の区間ははじめに書いたようにまだ再開していません。
そういった事情が関係しているのかわかりませんが、日本語放送がこれまでは現地語読み(独立山→ドゥーリーシャン、奮起湖→フェンチーフー)だったのに、突然多林を「たばやし」、十字路を「じゅうじろ」と読み始めました。追加収録するときに日本語寄せにしたのかなあ。
終点、十字路に到着です。ここで1534メートル、嘉義からなんと3時間。
そしてここでバスの時刻が調べていたのと違うわ、バスロケもなんかよくわからん動作するわという諸々の結果、一時間半ぐらいいました。たぶん今回の旅行唯一のやらかしポイント。
なおこの引き換えか知りませんけど、4月のイベントのチケットの当選メールが来ました。
結果としてはバス停に掲げられているものが正しかったです。
ちなみにここまでこの記事を書いてたところ、何故か消えたので頑張って書き直しました。えらい。
さて、十字路から阿里山までバスで登ります。うっねうねです。
バスターミナルから少し歩いて阿里山駅へ向かいます。バスターミナルからすぐのところにゲートがあり、ここで入山料を払いました。鉄道のきっぷ(たぶんバスでもOK)を見せると半額の150元になります。
ちなみに不通区間との境界はここから一つ手前の神木駅です。後ほど出てきます。
沼平駅は今回の旅行で最高所の2274メートル。めちゃくちゃ天気がよく空がきれいなのですが、これは十字路→阿里山で雲を突き抜けて上に来たやつです。
この先も鉄道はあり、祝山線といって日の出を見るためのものらしく、夜明け前に出ていって、日の出を見たら折返して帰ってくるという1往復だけの運転。
あと祝山線と途中で分かれる眠月線というのもあるそうですが、1999年の地震で休止中。
ていうかこれですね。阿里山や沼平から見えてました。20年前に崩れたものかはわかんないですが、なかなか大変なところを通っています。
沼平駅からは森の中を散策しながら神木駅へ向かいます。鉄道で見ると2駅ありますが、そもそも阿里山駅がスイッチバックなので、歩いても大した距離じゃなかったりします。
さて、バスターミナルまで戻ってきたものの、帰りのバスがしばらくありませんが、ひとまずコンビニでチケットを買うことにします。
で、レジの兄ちゃん曰く「そのおっちゃんのバス乗せてもらえば250元で駅まで連れてってくれる」とのことで、バスと称するジャンボタクシーで下山しました。1時間半ぐらいで着いたのでたしかにバスより速いし、おそらくバスと比べれば重心が低いので乗り心地もマシかも知れません。ただ程度問題というお話で、いずれにせよ、山道に弱い人はやられます(同行者はやられました)。
そして嘉義でレンタカーを借りて、台中のホテルへ移動。
次回、最終日は台中港線とかです。
https://aqueous-triplog.hateblo.jp/entry/taiwan20-3
最後に阿里山森林鉄路の登る様を図にしてみたので貼っておきます。