いつかあった話

リアルタイムで書くにはちょっとあれだったけど、みたいなことを書く回です。

「山陰めぐりパス」というe5489で売っていたトクトクきっぷで山陰に行った回がありました。
きっぷの内容としては大阪市内から山陰までの往復と、鳥取~益田のフリー(特急含む)みたいなセットで12000円でした。経路は片方がはくと利用、片方がやくも・山陽新幹線利用で往・復のどちらに適用するかは選ぶ方式です。
山陰本線鳥取・島根反復横跳びみたいなことをするつもりだったので大変お得なきっぷでした。
しかしながら、まず往路に乗る予定だったはくとが運休しました。とはいえ前日から雨が降り続いていて、予想通りの展開ではありました。
そんなわけで駅の窓口で、はくと運休になったんですが、このきっぷってどうしたらいいですかね?と聞くと、運休なので払い戻しになりますが、山陰へ行って使われるのであれば、帰ってきたときに申し出てください。とのことだったので、高速バスで山陰へ移動。


無事山陰旅行を終えて帰ってきまして、払い戻し処理のため窓口へ。数日前のはくとの運休確認が取られ、奥に一回引っ込んだ後、返金を受けました。
結果、「ゆき券+フリーエリア内片道」が払い戻し対象となり、「大阪→(上郡・智頭・鳥取)→益田の乗車券」「大阪→倉吉の指定席特急券」「倉吉→益田の自由席特急券」の無割引相当額、14020円が返ってきました。
これはトクトクきっぷにありがちなのですが、利用時の制限はそこそこある一方で、運休等による払い戻しはゆるゆるだったりします。ゆき券分しか実際に乗れなかった区間はないのですが、その先のフリーエリア内の片道分も対象に含まれるため、このような計算になったようでした。すなわち、この旅行は実質無料となりました。やったね。


さて、ここからが本題です。
ここまで読んで、あれ?と思った方は賢かったりこの手の規則に詳しかったりする方だと思います。


一週間後、見慣れない番号から着信が入ります。
普段、電話回線での電話などほぼしないので出ないのですが、06の番号からだったため実家関係で何かあったか?と思い電話に出ました。JR西日本からでした。
用件としては「2020円返してほしい」です。おわかりでしょうか。

私もこのときまでよく知りませんでしたが、この手の払い戻しにおいて、「発売額より多い額」は払い戻しされません。つまり、発売額12000円が本来の払い戻し額であり、単純に合算した14020円というのは多すぎたわけです。
さて、返すのは結構なのですが、面倒なことに払い戻しをした駅に来てください、と言われてしまいました。つまり大阪市内、そう易々と行ける距離ではありません。
仕方ないので離れた場所に住んでいることを伝え、近所にあるJR西日本の駅ではだめか?と言ってみたのですがダメらしく、現金書留セットを送るのでそれに入れて送り返してほしいということになりました。

数日後にセットが届き、2020円を送り返しました。これ、2020円を回収するのにいくらコストかかってるんだろうなあと思いつつ。
ちなみになぜ電話番号がわかったのか?というとe5489で発売しているきっぷなので、そこに電話番号が登録されているからですね。e5489限定きっぷなので良いのですが、これ窓口で直接売ったやつでやらかすと追跡できなさそうですね。

というわけで、なんとなく数年前の話を記録しておきました。

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